其の弐
何日か経った。
少しずつ解ってきた事がある。
まず、ここは我輩達の新しい棲み家らしい。
ここの人間は我輩達の面倒を見ているようだ。
危害を加えられる様子は無い。
棲み家の水は毎日きれいな水に入れ換わる。
糞をしてもいつのまにかどこかに消えている。
人間が我輩達の家の壁を叩いた後にご飯が降ってくる。
前の棲み家よりも日当たりが悪い。
そのせいか時々日光浴の時間がある。
あれは気分が良い。
小さな仲間はまだ話せないようだ。
それに我輩よりも臆病で、人間の影にいちいちおびえてビクビクしている。
我輩は小さな仲間に教えてやった。
『人間が来ると、壁がコツコツ鳴る。その後飯が上から降ってくる。
だから人間が来るとご飯が食べられるってことだ。いちいちおびえる必要は無い』と。
まぁ、これは少し単純すぎる言い方だったかな。
人間は時々我輩達を交互に持ち上げ、観察したりするし、頭や体をなでたりする。
写真も撮る。
今はもう慣れてきたが、最初はかなり怖かった。
とにかく、我輩は少しずつ新しい生活に慣れてきたが、小さな仲間は
まだ怖がってばかりいるようだ。
飯もあまり食わない。食う動作自体が遅くて、時々見ていてイライラする。
人間は小さな仲間に飯を食わせようと、小さな仲間の前に飯を降らせているようだが
なにしろ動作が遅いので、我輩が代わりに食ってやったりする。
すると、そのうちに小さな仲間はいなくなってしまった。
どこに行ったんだ・・・?
まぁ良い。
其の参
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