其の壱拾


最近、我輩は良く考える。


あ、人間が帰ってきた。 おかえり。


いつもなら餌をねだるところだが、考え事をしているので今は結構である。





『あ・・・あの。重いです。』
そうか、2代目よ、重いか。

2代目も一緒に考えようではないか。
『な・何をですか?』
あの雲はどこに行くのだろうか・・・ってことをだ。



『あ・・・あの雲ですか。。』


そうだ、あの雲だ。それに、窓の向こうに見えるあの家にはどんな人間がいるのだろうか?






『・・・えと・・えと・・・わかりません。』
そうか、解らないか。
我輩にも解らん。だから考えているのだ。 もう少し考えさせてくれ。


『はい・・でも・・あの・・重いです。』
そんなに重いか。





人間曰く
『あなた達、何時間もそんな恰好で・・・どうかしたの?』



・・・・・考え事をしているようには見えんか?




其の壱拾壱

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